|

|
MPCで立ち上げ準備
|
8月
August
|
|
Mon
|
Tue
|
Wed
|
Thu
|
Fri
|
Sat
|
Sun
|
|
-
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
15
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
-
|
-
|
-
|
|
|
|
|
シドニーオリンピックまで、あとわずか半月。
そして、いよいよ明日から、オリンピックパークにあるメインプレスセンターでボランティア業務が始まる。10月1日までの1ヶ月間、何が起きるのかどんなことが待ち受けているのか、とても楽しみであり、また同時に不安でもある。
思えば、シドニーオリンピックのボランティアに申込みをしてから20ヶ月が経った。ここまで来るにはいろんな苦労があったが、それもようやく報われようとしている。業務が始まれば、毎日が忙しくて余韻に浸っている暇なんかないだろう。あっという間に1ヶ月が過ぎていくに違いない。
とにかく、体調だけには気をつけて一日一日を悔いの残らないように、そして、ボランティア活動を通じて得られるたくさんの出会いを大切にしていきたいと思う。元長野五輪ボランティアの情熱が、少しでもシドニーオリンピックの成功につながることを信じて・・・がんばるぞ!
|

シドニーブリッジにお目見えした巨大な五輪マーク
|
|
ハーバーブリッジのアーチ部分に巨大な五輪マークが現れた。
オペラハウスと並んでシドニーのシンボルとされるこのアーチ橋に架かる大きな五輪は、聖火が到着する9月14日からライトアップされ、大会期間中シドニー湾を照らし続ける。対極するオペラハウスも七色に移り変わる照明でドレスアップされ、20世紀最後の祭典を待ちわびているかのようだ。
閉会式では、オリンピックスタジアムのあるホームブッシュベイから、オペラハウス近くまでハーバー沿いを花火が連続して打ち上がり、最後はハーバーブリッジから巨大な火花が吹き上がるという。この史上初の花火の競演には、五輪マークが意味する五大陸から業者が参加する。日本からも花火職人がやってくるらしい。
ここ数年、日本の花火を見たことがない。シドニーの夜空に打ちあがる無数の花火を見ながら、 終わりを告げるシドニーオリンピックに自分は何を感じるのだろう?ふと、そう思った。
|
|
|
サッカー日本代表の予選会場となるキャンベラのブルーススタジアムに危機が訪れている。グラウンドに移植した芝生の状態が悪く、競技が行えるかどうか分からない状況に陥っているのだ。
こうなった理由は2つある。ブルーススタジアムでは、ずっとラグビーリーグの試合が行われていたため、オリンピック予選が始まる1ヶ月前にようやく芝の全面張り替えを行ったこと。そして、移植した芝が熱帯地方であるケアンズ産のものであったため、肌寒いキャンベラの気候に芝が適応できず、しっかり根付いていないことがあげられる。
SOCOGはFIFA(国際サッカー連盟)と協議し、会場変更も含めた対応策を考え中だ。仮にブルーススタジアムが使えなくなると、いったいどこの会場で行うのだろうか? そうなれば、観戦チケットの払い戻しや新会場への座席の割り振りなど、運営側の混乱は避けられそうにない。いずれにしても、予選2試合をキャンベラで行う予定の日本代表が、荒れた芝生に振り回されないことを願うばかりだ。
|

オリンピック組織委員会のビルの近くにあるメインチケットオフィス
|
|
昨日、日本選手団の結団式と壮行会が東京で行われた。
この日、サッカーの代表メンバー18人が発表され、選手および役員合わせて総勢439人、史上2番目に大きな選手団としてシドニー大会に挑むこととなった。
結団式には、長野オリンピックのボランティアだった仲間たちも運営ボランティアとして参加しており、選手たちの晴れ舞台を影から見守った。長野のボランティアが選手たちを送り出し、我々シドニーにいるボランティアが彼らを迎え入れる。長野からシドニーへ、オリンピックボランティアの情熱も着実に引き継がれているように感じた。
業務開始まで、あと4日。私は再びオリンピックボランティアとして、長野からの情熱というバトンを受け取り、 シドニーのフィールドを走り始めようとしている。
|
8月27日晴れ時々曇り オリンピックまであと19日
|
|
今日からサマータイムが始まった。時計を一時間早めて、日没を遅らせるこのデイライトセービングは、通常シドニーでは10月から始まる。今年はなぜ1ヶ月以上も早く導入されたかというと、9月にオリンピックが行われるからで、大会期間中の日照時間を有効に使いたいという思惑があるからだ。
確かに時計を1時間遅らせることで、日が長くなり人々の活動時間も増えるだろう。しかし、冬の終わりのこの時期、まだまだ冷える夜明け前に出勤したり、学校に通わなければならず、一般市民にとっては不満の種となっている。五輪関係者以外、大きなメリットはなさそうだ。
ちなみに、日本との時差はこれで2時間となり、これからシドニーに来る人たちは機内で時計を2時間早める必要がある。なんかちょっと損した気分になるけど大丈夫。日本に帰る時には、きっちり2時間戻ってくる。
|

選手が宿泊する部屋。ロゴの入った布団はおみやげとして持ち帰ることができる
8月26日晴れのち曇り オリンピックまであと20日
|
|
日本人のボランティアグループJOV2000の第2回交流会が開催された。
今回は予想を上回る13名の参加があり、日本にいるメンバーを除くほとんどが集まったことになる。 普段はメーリングリストを通じて情報交換しているのだが、直接会って話した方がやっぱり楽しいのは言うまでもない。
9月に入るとそれぞれの業務が始まるため、大会前にみんなで集まることができるのはこれが最後だろう。今後は、MLを中心に情報交換をしながら、時間の合う人同士で自由に交流していってもらうことになる。
大会が始まると、担当会場や業務によって、ものすごく忙しかったり、逆に暇だったりする人が出てくる。忙し過ぎて、だんだん不満やストレスが溜まってくると、トラブルを引き起こす原因になりかねない。何か悩みや不満があるときは、誰かに相談してみる。そして、時間に余裕のある人は、忙しい人を手伝ってあげたり声をかけてあげたりすると、かなりいい雰囲気になるはずだ。ボランティア業務を成功させるには、互いに助け合う気持ちが大切なのである。
|
|
|
観戦チケットが余っている。オリンピック公式サイトの競技スケジュールを見ると、「Buy Now!」の表示がかなり目立つ。開会式を始め、水泳や体操などオーストラリアで人気の高い競技はすでに売り切れ状態だが、柔道やサッカーおよび野球の日本戦はまだまだ入手可能だ。
私はボランティア業務があるため、試合を見に行くことはなかなか難しいが、休みの日を利用してできるだけ多くの競技を観戦したいと思っている。MPCでは、全競技の公式記録を見ることはできても、現場の雰囲気を味わうことが難しいからだ。
日本でも、観戦ツアーの売れ行きが好調のようで、チケットが手に入らず悔しい思いをしている人もいることだろう。報道では、大会中のシドニーの宿泊施設に空きが目立ち、最近、大幅値下げを始めたそうだ。宿もあれば、観戦チケットも余っている。後は往復航空券さえ手に入れば、意外と簡単に来ることができるのではないだろうか。しかも、ツアーより安く。ちなみに、サッカー予選のチケットは、こちらで買うとA席45ドル(約2900円)である。
|

選手村のトレーニングジム。最新設備が整っている
|
|
ボランティアに参加すると、スイス旅行が当たる!という話があるのをご存知だろうか?これは、今月9日、SOCOGのマイケル・ナイト会長が発表したボランティアに対する報奨制度のことである。私のところにも、この件に関する説明文が送られてきた。
それによると、シドニー大会でボランティアに支給されるものは、ユニフォーム、無料の交通機関利用、勤務中の食事、オリンピック参加証明書、スペシャルスタッフピン、開会式リハーサルまたは陸上競技の見学チケット、そして旅行や車などが当たる懸賞チャンスとなっている。
交通機関は電車やシャトルバスに加え、州政府の協力により一般の路線バスやフェリーも利用できるようになった。また、 懸賞については、勤務するたびにスタンプをもらい、参加日数に応じて応募できる景品が増えるようになっている。車や時計などの商品は、公式スポンサーから提供される。
大会直前や途中でリタイアしてしまうボランティアは必ずいる。確かに彼らを引き止めるにはいいアイディアだし、まじめに通っている人たちの励みにもなる。しかし、そもそも無償で働く覚悟のボランティアたちを物で釣るという考えは間違っている気がする。我々は、お金や品物が欲しくて参加しているのではないからだ。ボランティア活動で何よりうれしいことは、相手からの「ありがとう!」という感謝の一言なのである。
|
|
|
馬術競技に出場する馬たちが次々とシドニー入りしている。
オーストラリアは、昔から動植物の検疫が厳しく、1956年に開催されたメルボルン大会では、長期にわたる検査が必要だったため、馬術競技だけはスウェーデンのストックホルムで行われたという経緯がある。シドニー大会では、だいぶ検疫期間は短くなったが、実際に入国するまでに2週間はかかるそうだ。人間以上に繊細な心を持つ馬たちは、長時間のフライトと長期の検疫によってかなりのストレスが溜まるため、今回のように余裕を持って現地入りすることになった。
オーストラリアでは、動物だけでなく、植物や食べ物も持ちこみが規制されている。発芽性のある物や土が付いた物、肉類、卵製品などは見つかれば没収されることもある。もし該当していそうな品物を持ち込む際は、きちんと税関に申告して説明した方がよい。スナック菓子や飴類などの加工品なら、たいてい大丈夫である。もし、申告せずに見つかった場合、罰金や告訴されることもあるから気をつけたい。ちなみに、種入りの梅干は、市販のものであればOKのようだ。いずれにしても、シドニーには、日本食品を売っている店がたくさんあるのだから、心配する必要は全くない。
|

選手村にあるダンスホール。オリンピックの施設にしては、少し物足りないかも?
|
|
最近、シドニーで風邪が流行っているらしく、のどが少し痛い。
毎晩、家に帰ってきたら、必ず手洗いとうがいをするように気をつけているのだが、私の場合、おそらく睡眠不足と運動不足が原因に違いない。ホームページ作成や毎日たくさん届くメールに返事を書いていると夜遅くなることが多く、いつのまにか夜型の生活になってしまった。
あと10日ほどで業務が始まり、毎朝早く起きてオリンピックパークに通わなければならないため、今のうちに生活のリズムを整えておく必要がある。長野オリンピックでは、あまりにも準備が忙し過ぎて、開会式当日に倒れてしまった。今回もすでに毎日忙しい状態だが、健康管理だけには気をつけて、大会を含む1ヶ月間を無事に乗り切りたい。
|
8月21日晴れのち曇り オリンピックまであと25日
|
|
シドニー空港で、またしてもトラブルが発生。空港施設のコンピュータトラブルによって、乗客の荷物が積みこめなくなり、20機にもおよぶ飛行機が出発できなくなったのだ。
シドニー空港では、以前にも同じようなトラブルが起こり、改善策が施されているはずだった。先日も、停電により管制塔のレーダーから機影が消えるという事件があったばかりで、オリンピック中に果たして大量の旅行客を受け入れることができるのか疑問視されている。
また、SOCOGでは、会場行きの電車が事故などにより到着が大幅に遅れた場合、競技開始時間をずらす可能性があることを発表した。輸送のトラブルで、大勢の観客が競技を見損なうことを防ぐ対策だが、競技開始が遅れることは、運営に関わっている我々や放映権を持っているTV会社にとっては、大変迷惑な話だ。そもそも、公共交通機関である電車が事故を起こす可能性があるというのが大きな問題なのである。
|

急ピッチで建設が進んでいる、オリンピック公式スポンサーのパビリオン
8月20日晴れ時々曇り オリンピックまであと26日
|
|
久しぶりに天気がいいので、ローラーブレードを持ってオリンピックパークへ出かける。最近しばらく運動をしていなかったので、各会場の写真撮影を兼ねてエクササイズ。
今日は、スタジアムオーストラリアでラグビーの試合をやっていて、駅を下りるとたくさんの人で溢れていて、オリンピック期間中の雰囲気を少し味わったような気分だ。
開催まであと26日と迫ったオリンピックパークは、案内の看板や標識など本番向けて最終的な準備に入っている。各競技会場も、日曜日で作業はしていなかったものの、入り口で係員がしっかり見張っていて、不審者が入らないように目を光らせている。
また、MPCを始め隣接するIBC(国際映像センター)やスポンサーホスピタリティビレッジも着々と受け入れ準備が進んでいるようだ。オリンピックパークでは、こうした関連施設がほぼ完成しているが、唯一公式スポンサーの出展パビリオンだけは工事中だった。競技場とともに、巨大な展示場が立ち並ぶオリンピックパークは、万国博覧会の会場のようでもある。
|
8月19日曇りのち晴れ オリンピックまであと27日
|
|
ボランティアを含む大会運営スタッフには、ユニフォームが無料で支給される。ポロシャツ、ズボン、靴下、ポンチョ、帽子、ウエストポーチ、水筒などいろいろある。中でもポロシャツはブルー、イエロー、レッド、ライム、パープル、グリーン、アクアの7色あり、担当業務によって着る色が決まっている。
私がもらったのは、Games Serviceを示すブルーのポロシャツで、バックオフィスで働くスタッフの多くがこの色を着用する。その他に、イエローは観客案内、レッドは医療、ライムは警備、パープルは輸送、グリーンは競技運営、アクアはSOBO(公式映像製作)と決まっている。
オリンピックのユニフォームは、コレクターの間で高値で取引され、アトランタや長野オリンピックでもかなりの値段がついた。今回も相当なプレミアがつくことが予想されるが、7色のポロシャツの中で、人気のある色に高値がつくのか、それとも製造枚数の少ない色にプレミアがつくのか興味を引かれるところである。
しかし、ユニフォームはボランティア活動の証であり、一生の宝物でもある。いくら高い値段がついたとしても、そう簡単に手放す人はいないだろう。
|

選手村では、たくさんの警察官がバギーに乗って警備に当たる
|
|
勤務開始まで、あと2週間と迫った。
MPCは15日にすでにオープンしているが、実際に来ている報道関係者は少なく、本格的に利用が始まるのは、24時間オープンとなる9月2日からのようだ。私は、その前日の9月1日からMPCに入り、ONS業務の立ち上げ準備に取りかかることになる。競技結果やスタートリストなどの公式資料を報道関係者に提供する仕事のため、実際に忙しくなるのは競技が始まる9月16日頃からだが、それまでにどれだけ現場の雰囲気に慣れることができるかが決め手となる。
いったん大会が始まれば、スタッフ全員が忙しくなるし、ボランティアの人数も増えるため、スーパーバイザーも一人ひとりの質問に答えている余裕がないだろう。長野五輪では、私がスーパーバイザーの立場だったのだから、どんな状況に陥るのかだいたい想像がつく。とにかく、できるだけ早く現場の雰囲気や仕事に慣れること、それが余裕を持ってボランティア活動を楽しむことができる秘訣だと思う。
|
|
|
学校に休学届けを提出する。大会期間中の2週間は、シドニーの学校はどこも休みになるのだが、私の場合9月1日から業務が始まるため、合計で4週間の休みが必要となる。
一部の大学では、ボランティアに参加することが単位として認められるところがある。 オリンピックボランティアのトレーニングを提供しているオーストラリアの教育機関TAFEも、大会運営に参加すると、TAFEの資格を取得する際に有利となるようだ。
オーストラリアでは、新しい仕事を得る場合、それまでの経験を問われることが多い。だから、大学新卒者などは、ワークエクスピリエンスといって、職業経験を積むために会社でただ働きをすることがよくある。そういう意味でも、オリンピックでボランティアをすることが、自分のキャリアアップになり将来につながると考えている若者は多い。世界中の注目が集まるオリンピックだからこそ、自分の可能性を広げてくれるチャンスを与えてくれるのだろう。
|

オリンピック開催1ヶ月前のイベントには、多くの報道関係者がつめかけた
|
|
冬に逆戻りしたかように、今日は一日中寒い。日本の暑さを少し分けて欲しいぐらい本当に寒かった。あと1ヶ月が経ち、オリンピックが開催される頃はもっと暖かくなっているだろうが、今日のように急に冷え込むことだってあり得る。ちょうど、春を迎えたころなのだ。
前回までのアトランタやバルセロナの暑さを考えれば、選手にとっては最高のコンディションなのかも知れないが、 座ったままの観客やじっと立っているボランティアたちにとっては、寒さを感じることもあるだろう。私も早朝5時に起きてオリンピックパークへ向かう日が何度かあるため、ポロシャツにポンチョという軽装でどれだけ寒さを防ぐことができるのか心配である。私はまだ室内勤務だからいいが、屋外競技担当の人たちにとって、寒さ対策は重要な課題となるだろう。
勤務中は、支給されたもの以外身につけることができないため、内側に重ね着するしかない。とにかく、大会期間中は晴れの日が続いてくれることを祈るばかりだ。
|
|
|
オリンピックまで、いよいよあと1ヶ月となった。
シティのマーティンプレイスでちょっとしたイベントが開催された。平日ということもあり、ギャラリーはかなり少なかったが、会場には多くの記者や10台以上のテレ
ビカメラが取材に訪れ、オリンピックへの関心の高さを表していた。
内容は、大会期間中にシドニー市内6ヶ所で行われるイベントの紹介とそのテー マソングの演奏。「オリンピックスライブ」と称されたこのイベントは、各地区でサーカスやライブ、ストリートパフォーマンスなどが毎日開催され、無料で参加することができる。大会期間中はシドニーの街が一日中お祭り騒ぎになるそうで、観戦チケットを持っていない人でも十分楽しめそうだ。
私は期間中、ほとんど郊外のオリンピックパークに通うことになるが、一度くらいは街に繰り出して雰囲気を楽しんでみたい。ただ、毎日が大晦日の花火大会のようにたくさんの人で溢れ返るらしいので、コンサートなどを見るには朝からずっと並ばなければならないだろう。
|

レドファンにあるユニフォーム&アクレディテーションセンター
8月14日晴れのち曇り オリンピックまであと32日
|
|
待望のユニフォームとアクレディテーションカード(ADカード)を、先週末受け取った。
受け渡しは、レドファンにあるユニフォーム&アクレディテーションセンターで行われ、パスポートなどの身分証明書とボランティア登録番号があれば、即日発行してもらえる。このセンターは、外見は古い列車工場だが、内部はコンピュータやデジタルカメラなどが並ぶ近代施設となっている。
ここで発行しているADカードとは、大会関係者が身につける身分証明書のことで、これにより担当会場や業務によって入場できるエリアが制限される。これさえ持っていれば、どこの会場にも出入りできるという訳ではない。
まず、 案内されたテーブル行き、係員の指示に従いデジカメで顔写真を撮影する。それを専用の台紙にプリントしてラミネート加工すれば5分ほどで完成だ。「グッドラック!」と声をかけられADカードを渡されると、なんだか出兵する戦士のような気分になった。
次に、ユニフォームを試着してサイズを確認し、7色のポロシャツの中から、私の担当セクションを示すブルーのものを受け取る。これ以外に、ズボン、靴下、帽子、ジャケット、ウエストポーチ、水筒などたくさんあって、手さげ袋が一杯になってしまい、なんだか大きな買い物をしたような気分だ。
ADカードとユニフォームを受け取ると、本当にボランティアとして参加するのだという実感が沸いてくる。また、唯一大会の記念になる品物というのもこの2つだろう。このシドニー大会のユニフォーム、かなりお気に入りである。
|
|
|
日本人のボランティア登録者を集めた自主活動グループ「JOV2000」の第一回交流会を開催する。小雨が降る肌寒い中、8名の参加があり、みんなからいろんな話を聞くことができた。
現在のSOCOGの研修状況や通知状況、ADカードやユニフォームの受け取り方法など、人によってばらつきがあり、SOCOGの対応が担当セクションによってかなり違うことが浮き彫りになった。今まで一人で不安に感じていたことが、この交流会を通じてかなり解消できたのではないだろうか。これもみんなが積極的に意見を出してくれたおかげである。
シドニーオリンピックに参加する日本人ボランティアは決して多くない。英語を使いながら慣れない環境で仕事をしていると、ストレスもかなり溜まっていくだろう。その中で、日本語で相談できる仲間がいることは、かなり心強いことだと思う。日本人同士でないと理解できないことがたくさんあるからだ。このグループは、同じ国籍で固まろうという閉鎖的なものではなく、普段は国際色豊かな環境で働くからこそ、日本人同士で集まって助け合うことに存在価値があると思っている。
|

4900人収容可能な選手村のメインダイニング
|
|
(11日のつづき)
選手村のメインダイニングは、一度に4900人を収容できるほど巨大な施設で、たくさんのテーブルといすが並び、ハンバーガーから日本食までいろんな料理が楽しめるようになっている。
ホットフード、サラダ、デザートなど各ジャンルに分かれて提供され、選手が自分で選ぶようになっているが、あまりにも広いため目的の料理を見つけるまでに迷子になってしまいそうだ。ここでは、一日に平均48000食を提供する予定で、大会期間中はたくさんの選手や役員たちで賑わうことになるだろう。
シドニーの街は、いろんな国の人たちが住んでいるため、そこら辺のお店で本場の味を楽しむことができる。それは選手村のダイニングでも同じことで、アスリートたちは口に合わない料理を無理して食べる必要がない。競技会場にも近いし、料理もおいしい。大会中、ベストコンディションで競技に望むには、これほど最適な環境はないだろう。そういう意味でも、シドニー大会では世界記録がたくさん生まれるのではないかと期待されている。
|
|
|
選手村を見学するため、日本人のボランティア仲間4人でホームブッシュベイにあるオリンピックビレッジへ向かう。通常、選手村は関係者以外、一切立ち入ることができないのだが、今日はファミリーデーということで、ボランティアを始め一般の人たちも5ドルで入場することができた。
選手村は、マンション、戸建て、仮設住宅など真新しい建物が立ち並び、一つの街を形成している。全てが新しいので、まるで住宅展示場のようだ。
建物の内部は、真新しい以外は普通の住宅と変わらないが、各部屋にベットが2つずつ並んでいるためかなりせまく感じる。基本的に一人部屋というものはないようだ。また、低層マンションのようなりっぱな建物から、仮設で作られたプレハブ小屋まで、大きさや設備に格差があるため、各国の選手がどの建物に泊まるのか気になるところである。
このように分村を作らずアスリートを一つの選手村に収容するのは、オリンピック史上初めての試みである。ちなみに、この新興住宅街はパラリンピックにも使用され、大会後は建売住宅として一般向けに販売される予定だ。
(12日につづく)
|

オリンピック選手村のメインエントランス
|
|
担当業務のシフト表が決定した。 9月1日から10月1日までの1ヶ月間、オリンピックパークにあるメインプレスセンターに通うこととなった。基本的には週休2日で、日によって朝9:00から18:00と朝6:30から13:30の2つの勤務に分かれている。
昼間の勤務は問題ないが、 早朝6:30からのシフトの場合、遅くても5時には起きないと間に合わない。長野オリンピックの時も朝早かったが、今回はそれ以上に早起きしないといけないようだ。しかしながら、MPCは24時間オープンのため、深夜勤務の人もいる。それに比べたら、私のシフトはかなりいい条件だと思う。これ以上、ぜいたくは言ってられないだろう。
これにより、業務開始まであと20日間となった。それまでに、どれだけ知識を吸収することができるかが決め手となる。学ばなければならないことは山ほどあるのだ。
|
|
|
聖火リレーが強奪されるというハプニングがおととい起きた。聖火リレー中、群集から抜け出した19歳のスケボー少年にトーチをかっぱらわれたらしい。すぐに警備員によって、取り押さえられたようだが、スケボーに乗って聖火リレーというのも世界初の試みだろう。
9月14、15日のシドニーでの聖火リレーフィナーレの内容が発表され、歌手のオリビアニュートンジョンら有名人が走者を務めるという。15日にはオペラハウスの屋根の上に聖火が灯るらしく、どんな感じになるのか今から興味津々である。
そういえば、長野五輪の時も、トーチの欠陥で聖火がよく消えるというハプニングがあった。通常は、聖火がホストシティに近づくにつれ、街中が盛り上がってくるのだが、シドニーでもオリンピックに対する市民の関心に火が付くことを願うばかりだ。
|

MPCの共用ワーキングルーム。たくさんの机と椅子が並んでいる
|
|
(7日のつづき)
一日の研修を通じて痛感したことは、自分の英語力の無さである。
SOCOGのスタッフが何か説明している時、相手は普通に話しているつもりでも、私にとっては早すぎて聞き取れない部分が結構ある。話の内容はだいたい分かるのだが、正確な意味合いがつかめないことが多い。全員に説明している最中に話を遮る訳にいかないので、完全に理解しないまま、話がどんどん先に進んでいってしまう。
幸いなことに、私は長野オリンピックでも同じような業務経験があるので、MPCの役割や作業の流れは理解しやすいのだが、何か急に質問や頼み事をされたときに、一度聞いただけでは分からず、戸惑ってしまうことがよくある。
今から英語力をアップするのは厳しいので、やはり早い段階で現場に入り、業務の流れや雰囲気を体で覚えていくしか方法はないだろう。あとは、上司であるスーパーバイザーや同じボランティアたちとできる限り仲良くなって、困ったときは助けてもらうしかない。とにかく、私の場合、英語でのコミュニケーションがどれだけうまく取れるかが業務成功のカギとなるだろう。
|
|
|
(6日のつづき)
午後から今回で3度目となるONSの専門研修が行われた。実際に、働くことになるMPCはまだ閑散としているが、プリンタやコンピュータなど一部の設備はすでに整っている。
今日集まったのは、大会中一緒に働くことになるONSアシスタントのボランティアたち。ほとんど若い人たちばかりだ。まず、自己紹介から始まり、簡単なゲームをしながらお互いのチームワークを高めていく。
また、今回の研修では、ONSアシスタントとして仕事の流れをつかむために、IBMのボランティアスタッフと共にシュミレーションを行った。実際にプリンタから出力されたリザルト(競技結果等)を、ピジョンホール(仕分け箱)に挿入するまでの流れを練習した。リザルトはもちろん英語で書かれているのだが、とにかくいろんな競技の情報が大量に流れてくるので、それを正確に判別する能力が必要だ。
迅速性プラス正確性が要求される。
大会中はかなり忙しくなりそうだ。
(8日につづく)
|

メインプレスセンターでのONSアシスタント業務の研修風景
|
|
MPCの会場研修とONSの専門研修が、オリンピックパークにあるメインプレスセンターで行われた。オリンピックパークに行くのは、実に5ヶ月ぶりだ。
初めて足を踏み入れるMPCは、倉庫のような建物が密集してできた施設で、想像していた以上に巨大な空間をかもし出している。しかし、内部はまだ立ち上げ段階のため、閑散としている。
朝10時から始まった会場研修は、映像を交えながらMPCの機能や役割、我々のクライアントとなる記者やカメラマンたちの仕事内容など、MPCの運営に必要な基礎知識を学んだ。MPCの会場責任者のあいさつもジョークを交えながら(ほとんど意味が分からなかったが)ざっくばらんに進められ、研修会場はとても和やかな雰囲気だった。
プレゼンテーションの後は、各セクションごとにMPC内を見学するツアーがあり、所々でSOCOGのスタッフが施設の説明をしてくれる。もし一人で歩いたら、絶対迷ってしまいそうなくらい本当に広いので、慣れるまでは地図が必要になるかも知れない。
このMPCが、約1ヶ月間ボランティアとして奮闘することになる私にとっての競技場なのだ。
(7日につづく)
|
|
|
シティに出ようといつものようにアッシュフィールド駅で電車を待っていたら、時間どおりに電車がやって来ない。こちらでは電車が10分、20分遅れることはざらなので、「まっ、いつものことだな」と半分あきらめて待っていたのだが、今日は少し様子が違う。
駅の手前に電車が止まったまま、プラットホームに入線してこないのだ。 しかも、職員が手旗で誘導しているのが見える。いったい何をしているのだろう。
20分、そして30分待っても電車はやって来ない。上下線両方とも止まっているため、ホームは人でいっぱいになってきた。今日は朝から雨が降っていて、みんな寒そうだ。40分経ってようやく場内アナウンスが流れると、どうやら途中の信号機が故障していることが分かった。なんてことだ。結局、この日の予定をキャンセルすることになった。
シドニーでは、バスにしろ電車にしろ、交通機関のせいで自分の予定がきちんと進まないことがことが多い。オリンピック中は、シティのホテルからホームブッシュベイの会場の座席に座るまで2時間かかるといわれている。相当な混雑が予想されるからだ。こんな状況下で電車がストップしたとしたら、いったいどうなるのだろう。とんでもない混乱が起きるに違いない。
|

ダーリングハーバーをまたいでいるピアモントブリッジ
|
|
昨日、千葉すず選手の日本水泳連盟への提訴問題が決着した。この話題は、本日付のシドニーオリンピックの公式サイトでもトップニュースとして報じられ、日本のみならずシドニーでも関心が高いことを示していた。
結果的には千葉選手側の敗訴となり、彼女の泳ぎが3度目のオリンピックとなるシドニーで見られないことはとても残念だが、日本水連を始めとする各競技団体における今後の五輪代表選手の選考基準に与えた影響は大きいだろう。仮に千葉選手が勝訴してシドニー五輪に参加できることが決まったとしても、日本水連から派遣される監督やコーチと何らかの摩擦が起きる可能性は十分ある。まして、もしも千葉選手がシドニー大会に参加して惨敗した場合、マスコミからひどく叩かれるおそれもある。
そういう意味でも、今回のCASの決定は、双方にとって一番波風の立たない最良の方法だったのかも知れない。いずれにしても、今後の千葉選手の活躍に期待したい。
|
|
|
ついに、念願のオリンピックボランティアのJob Offerが届いた。
何のことはない担当会場、業務が書かれたただの紙切れなのだが、これにサインして返送しない限り、登録はおろか、ユニフォームももらえないし、ADカード(入場許可証)さえ発行してもらえない。非常に重要な書類なのである。
さっそく、サインをしてコピーを取り、速達として担当者宛てに返送する。これが届けば、98年末の申込みから実に1年9ヶ月ぶりに、正式にボランティア登録されたことになる。9月1日にはMPCで勤務が始まるというのに、果たしてこんなことでいいのだろうか?まったく困ったものである。
6日の日曜日には、MPCで会場研修とONSの専門研修が行われる。 これも手紙で知らせが来るはずが、全然届いていない。担当者からの確認のEメールで始めて知ったのである。
しかし、もう大丈夫。これからは全てがうまくいくだろう・・・そう願いたい。
|

ダーリングハーバーにあるコダックショップもオリンピック仕様に模様替え
|
日本人のボランティア登録者を集めて自主活動グループを立ち上げるため奮闘中だ。現在、11名のメンバーが集まっており、今後も増えていく予定だ。皆それぞれ担当会場、業務が異なり、研修の進行状況も違うため、お互いが持っている情報を共有することで、少しでも不安を解消することがまず最初の目的である。
メンバーのうち3人はまだ日本にいるが、SOCOGからボランティアに関する情報が極端に少ないため、みんな一様に不安を感じている。なにしろシドニーに住んでいても、なかなか情報が流れてこないのだから仕方がない。そこで、組織委員会の指示をただ待つだけでなく、ボランティア同士の横のつながりを深めることが大切となってくる。これは私自身、長野オリンピックのボランティア活動を通じて学んだことだ。「自分たちでできることは、自分たちでやる」というのがボランティアの基本姿勢だからだ。
大会が来月に迫っているため、時間的にどこまでできるか分からないが、少なくとも交流を重ねることで、いい方向に向かっていくのではないかと思っている。
|
|
8月に突入した。シドニーオリンピック開幕まで、あと1ヶ月半。私が勤務するメインプレスセンター(MPC)は9月1日にオープンするため、私にとってのカウントダウンはあと1ヶ月となった。
今まで、シティのSOCOG本部にオフィスがあったプレスオペレーションも、本日付けでオリンピックパークにあるMPCへ移動することになった。プレスオペレーションの中でも、私の担当するオリンピックニュースサービスは、半分がまずMPCに移動し、残りは引き続きSOCOG本部で業務を続けながら、今月18日に完全にMPCに引っ越す予定だ。
各セクションで今までの電話番号、メールアドレスなどが変更となるため、ここ数日間はSOCOG内で混乱が予想される。昨日、担当者あてに送ったEメールが届かずに帰ってきてしまったぐらいだ。コンピュータシステムに関しては、公式スポンサーであるIBMが管理運営しているので問題はないと思うが、連絡が取れないというのは不安なものである。
|

サーキュラキーからオペラハウスへと続く遊歩道
日記一覧へ